
足関節捻挫(足関節外側靭帯損傷)そくかんせつねんざ(そくかんせつがいそくじんたいそんしょう)
-症状-
足首をひねって、関節を支持している靭帯を痛める怪我です。足首の捻挫は、多くの場合足首を内側にひねっておこりますので(うち返し捻挫)、足首の外側の靭帯が傷みます。外くるぶしの前下方に痛みが起こります。痛みで体重がかけられなかったり、腫れが強かったり、皮下出血が多い場合は重症の可能性があり注意が必要です。(時に足関節骨折であることがあります。)
-原因・病態-
スポーツ中にジャンプの着地で人の足の上にのったりして、足首を捻ることによって起こります。スポーツだけでなく仕事や日常生活でも、くぼみや段差で足をとられたりして起こります。
-該当チェックリスト-
□足関節を内がえしに(内側に)捻ったことがある。
□外くるぶしの前や下に痛みがあり、腫れがみられる。
□外くるぶしの前や下を押さえると、痛みがある
□受傷後に体重をかけられない、腫れが強い、皮下出血がみられる
「少し痛いだけだから」「そのうち治るだろう」と痛みを放置することは、非常に危険です。痛みで体重がかけられなかったり、腫れが強かったり、皮下出血が多い場合は重傷(骨折を含む)の可能性があり注意が必要です。靭帯損傷ばかりではなく、外くるぶしの骨や、かかとの骨の前方部分、足部外側の骨折である場合があります。小児では小さな剝離(はくり)骨折を伴うことが多いです。レントゲンやエコーによる詳しい検査が必要です。
-治療-
受傷直後の現場では、RICE(安静、冷却、圧迫、挙上)処置を行います。
軽症の場合はバンデージやサポーターで治療を行います。症状の程度に応じて、U字キャストやギプスによる固定を行うこともあります。固定除去後はサポーターなどで保護しながら、足関節の動きを回復させ、再度の捻挫を予防するために足関節周囲筋の筋力訓練を行います。




