ドケルバン腱鞘炎どけるばんけんしょうえん
-症状-
手首の母指側に腫れと痛みが生じます。母指につく腱のうちの2本(短母指伸筋、長母指外転筋)が、手首の母指側にある腱鞘の部分で炎症を起こして腱がスムーズに動きづらくなります。
女性に多く(男女比1:7~8)、妊娠時・産後や更年期の女性によくみられるほか、スポーツマンや指をよく使う仕事の人にもみられます。
-原因・病態-
母指の使いすぎによる、手首の母指側での腱鞘炎です。
-治療-
母指を内側にいれて軽く握り、手首を小指側に曲げると痛みを生じるかどうかで診断します。(Eichhoffテスト)
以下の治療法を、組み合わせながら行います。
- 手の安静を保つ
- 消炎鎮痛薬の外用、内服
- 手の装具による固定
- 腱鞘内に局所麻酔薬(ステロイドを含む)の注射を行うこともあります
- リハビリテーション(超音波)
上記の保存治療を行っても治らない場合は手術(腱鞘を切離し、腱を開放する)を行うこともあります。