外傷性頚部症候群がいしょうせいけいぶしょうこうぐん
-症状-
頚部や後頭部の痛みやこわばりの症状が主です。時には手足のしびれや、頭痛・吐き気・めまいを伴うことがあります。
交通事故から2~3日経って症状がでることもあります。
放置するうちに症状が悪くなることもありますので、早めに医療機関を受診して正確な診断と治療を受けしょう。
-原因・病態-
交通事故による外力が頚椎部に加わったことによる、頚椎支持組織(靭帯、椎間板、関節包、周囲や筋組織)の損傷です。
-治療-
- 痛みに対して、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などの内服、外用剤(湿布・塗り薬)を使用します。
- 痛みがあまりに強い場合は、安静を優先し、頚椎カラーによる固定を追加することもあります。ただし、頚椎カラーの長期間使用は首周囲の筋力低下の原因にもなりえるため、固定期間は1-2週間程度としたほうが良いでしょう。
- 医師の監督の下にリハビリテーションを行います(機器を用いての消炎鎮痛リハビリテーションや、理学療法士による徒手療法、運動療法が中心となります)。
- 症状・経過によっては、MRIなどの精密検査を行います。当院では、他医療機関との連携によるMRI検査などの紹介も積極的に実施しています。